皆さんこんにちは!
徳島コトモノです。
今回の記事は、徳島の離島について書いていきます♪
皆さん、徳島に離島があるのはご存知ですか。
その名も「出羽島」という島です。
なんでも島に車が一台も走っていないんだとか!
これだけでも興味津々です。。笑
そんな島が徳島にあったとは!
驚きですよね〜!
そしてそんな「出羽島」がここ昨今注目されているんだそうです♪
どんな点がすごいの!?
そもそもどこにあるの!?
とか謎だらけです。笑
これは記事にまとめなくてはですよね!
ということで、早速「出羽島」について見ていきましょう♪
所在地
徳島県海部郡牟岐町牟岐浦出羽島
アクセス
電車→船
「徳島駅」→JR牟岐線(120分)→「牟岐駅」→徒歩(10分)→「牟岐港」
「牟岐港」→連絡船(15分)→「出羽島」
車→船
「徳島駅」→国道55号線(90分)→「牟岐駅」→徒歩(10分)→「牟岐港」
「牟岐港」→連絡船(15分)→「出羽島」
■連絡船乗り場
出羽島連絡事業有限会社
徳島県海部郡牟岐町大字中村字本村5-7
出羽島連絡船の時刻表、料金
時刻表
牟岐港~出羽島港 運行時間約15分 定員70名
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
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牟岐港発 | 7:00 | 8:20 | 11:10 | 13:30 | 16:00 | 17:20 |
出羽島港発 | 6:30 | 7:25 | 9:00 | 12:20 | 15:00 | 16:35 |
※悪天候や港への自然ごみの流出等により欠航する場合があるのでご注意ください。
料金
大人1名:片道220円(ただし、8月1日から9月30日までは230円)
小人1名:片道110円(ただし、8月1日から9月30日までは120円)
団体割引:15名様より1割引
概要
牟岐港から連絡船で15分。周囲約4キロ、約70名の住民が暮らす島。
出典:四国の右下 出羽島(牟岐町)
平成29年2月に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。江戸時代から昭和にかけて形成された町並みは、ミセ造りといわれる特徴的な家屋を多く残し、伝統的な漁村集落の風景を今に伝えます。
自動車が1台も走らない島内を、町並み・自然を楽しみながら、ぐるっと1周散策できます。
面積
約0.65㎢
周囲
4㎞
人口
約70名
歴史
島における居住の起源は明らかでないが、本格的な集落の始まりは寛政12年(1800年)の移住から始まり、江戸時代に急増した漁業を生業とし、江戸時代から昭和にかけて沿岸、沖合、遠洋と漁場を拡大しながら発展した。
牟岐町史によると人口は一時、1000人を数えたとされる。
高度経済成長期の大規模開発に影響を受けず、近世から、昭和にかけて形成された町は、伝統的な漁村集落のたたずまいを今に伝えて平成29年2月に国から重要伝統的建造物郡として選定された。出羽島は、島民約70人が暮らす静かな島である。
出典:出羽島おいでってば 出羽島の歴史
この島は時間の流れが異なり、島の時間は、島民により守られている。
あなたも、島を大切にする島民になってください。
すごい!
しかも起源が明らかになっていないんだ!!
そして決して広くないこの島に、1000人以上の人々が生活していたとは!
今は廃校になっていますが、かつては小学校もあったみたいですし。
こんな島が徳島にあったとは。。汗
徳島の人でも知らない人多いのではないでしょうか。汗
これは大切にしなくてはなりませんね。
島民の心得
Webサイト「出羽島おいでってば」に島民の心得が書かれていたので紹介します。
これはもう当たり前のことなので、皆さん百も承知でしょう。
このようなマナーは絶対に守らなくては♪
・島の方のプライバシーを守ってください。
出典:出羽島おいでってば 島民の心得
・島は静かです。大きな声は出さないで。
・通路は狭いです。譲り合いながら通行ください。
・島の方の許可なく家屋に立ち入らないでください。
・断りなく、人物及び家屋等の写真撮影は、ご遠慮ください。
・水着での移動はご遠慮ください。
・ゴミは持ち帰ってください。
・公衆トイレは一箇所です。大切に利用してください。
・伝統的な木造家屋が残っています。火気の取り扱いにご注意ください。
・交通手段は定期船のみです。出航時間をご確認ください。
・診療所はありますが、毎日は開いていません。薬などは事前に準備が必要です。
出羽島のすごいところ
未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選
出羽島がこの百選に選ばれています!
これは、長い歴史をかけて生まれた文化や景色が価値を見出したのでしょうねきっと。
徳島県では他にも、「堂浦のテグスといやしの杜 阿波井神社」が選定されています。
私も是非、この出羽島が未来に残って欲しいと思います。
漁村には地域色豊かな食文化や伝統行事、優れた景観などがあります。これらは人をひきつける魅力にあふれ、多くの人が漁村を訪れるように、都市住民に新しいライフスタイルの場を提供し、地域を活性化する、都市と漁村の交流が進められています。
未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選
このたび、水産庁では、漁村の魅力を掘り起こし交流をもっと盛んにするため、漁村に残る歴史的・文化的に価値の高い施設や現在では貴重な工法や様式の施設など、未来に残したい漁村の施設を漁業漁村百選として選定しました。
重要伝統的建造物群保存地区
2016年(平成28年)ここ出羽島は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
伝統的建造物群保存地区
昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町,宿場町,門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は,伝統的建造物群保存地区を決定し,地区内の保存事業を計画的に進めるため,保存条例に基づき保存活用計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて,我が国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。
市町村の保存・活用の取組みに対し,文化庁や都道府県教育委員会は指導・助言を行い,また,市町村が行う修理・修景事業,防災設備の設置事業,案内板の設置事業等に対して補助し,税制優遇措置を設ける等の支援を行っています。
令和元年12月23日現在,重要伝統的建造物群保存地区は,100市町村で120地区(合計面積約3,960.2ha)あり,約29,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。
文化庁 伝統的建造物群保存地区
つまり、伝統的建造物群保存地区とは、伝統的な建造物群と一体をなした集落や町並みを保存するためその地域が存する市町村が制定したものですが、その中から特に価値が高いものとして国が選定したものが重要伝統的建造物群保存地区になります。
その数なんと、全国に120地区しかないんです!驚
その一つに出羽島が選ばれているということです。
全国で見ると、例えば白川村荻町(岐阜県)や川越市川越(埼玉県)などになります。
ちなみに徳島では他にも、美馬市脇町南町(うだつの町並み)と三好市東祖谷山村落合が選定されていますよ♪
国指定天然記念物シラタマモ
シラタマモって何!?
と思った方が多いかと思いますので、まずはその説明からさせて下さい♪
シラタマモとは、シラタマモは学名Lamprothamnium succinctum R.D.W.といい、地詩によれば、中生代の白亜紀〔1億4千万年前〕に繁殖したシャジクモ科〔Characeae〕に属する海藻で、日本では、八郎潟で採集されたのが最初で〔1959年〕あり、和名のシラタマモは、この植物の仮根部に白色の小球体をつけることから命名されたものです。
現在日本では牟岐町出羽島の大池で見ることができます。昭和47年3月16日「出羽島大池のシラタマモ自生地」として国の天然記念物に指定されています。
出典:牟岐町 出羽島大池のシラタマモ
シラタマモは、体長20~50cm〔最盛期5~8月〕に達し、主軸は太さ0.5~0.8mm長さ1~5cmにおよぶ単細胞からなる節間細胞と放射状の小枝を出す多細胞性の節が交互に一列に配列したものによって構成されています。
4月から7月の間に美しいオレンジ色の雄器と雌器を小枝の節部または基部につけます。有性生殖のほか、仮根部につく小球体から芽を出す栄養生殖がさかんです。
この植物は、暖冬には越冬しますが、ふつう冬期には地上部は枯れて、土中の小球体のみが残って越冬します。
出典:牟岐町 シラタマモの形態
シラタマモの原産地としては、北アフリカのリビア、インド洋上のモーリシャス、太平洋上のニューカレドニアと、日本では出羽島で見ることができます。
シラタマモの学術的価値としては、生物の進化を考えた場合、生物は海水中に起源をもち、海の中での進化から淡水へ、さらに陸上へと進化とともに移行したものと認められています。
シラタマモは、海産生物から淡水生物ないし、陸上生物へと移行途中の形質を示すもので、シラタマモが東半球、西半球および北半球、南半球のように広い地域にわずかしかなく、明らかに不連続分布で、かつて栄えたものがしだいに種として老化したもの、すなわち種として絶滅に近い状態「生きた化石」であると考えられています。
出典:牟岐町 シラタマモの学術的価値
生きた化石、シラタマモ。
な、なんと、北アフリカのリビア、インド洋上のモーリシャス、太平洋上のニューカレドニア、そして出羽島と世界でたった4ヶ所しか観ることができないんです!!
かつては秋田県八郎潟で発見されたそうですが、干拓事業のため失われてしまい、現在では出羽島が唯一の自生地となっているそうです。
世界で4ヶ所ですよ!
そして、日本ではもう出羽島のみでしか観ることができないんです。
出羽島といい、土柱といい世界的にみても稀有な景色を持つ徳島ってもっと観光地として有名になってもいいのになあ〜!
島の施設
民泊 うたたね
【体験】
港釣り体験(仕掛け・餌付き)
ところてん作り
ビン玉縄くくり
民宿 まるわ
宿泊施設
出羽島ゲストハウス シャンティシャンティ
宿泊施設
波止の家
建物の展示と休憩所
出羽神社
「出羽神社」は大正5年(1916)青年会が中心になって建設し、大きな松の木が5本神社を雨風から守るように生えています。
祭神は大国主命と事代主命。大国主命は「国(島)づくりの守護神」として、事代主命は「豊漁・安全の神様」として、期待され、祀られています。現在地には、毘沙門天像(びしゃもんてんぞう)を安置していた御堂があり、通夜堂もありました。
海部郡取調廻在録によると蛭子神社と金比羅神社がここに祭られており、その後蛭子神社が西側に新しく建てられました。境内には、「金比羅大権現・弘化三年(1846)午三月吉日氏子中」と刻まれた灯ろうが立っています。
出典:出羽神社
出羽島帆布工房
出羽島帆布工房の店主さんは、2011年に京都から移住されて来たのだとか!?
なにやらもともとお母様が出羽島のご出身だそうで♪
素敵なかばんを作られているみたいですね!
ネット販売もされているようです。
出羽島アート展
「出羽島アート展2020」は、2020年3月20日(金曜日・祝)~29日(日曜日)の9日間に渡って開催される予定だったそうですが、新型コロナウイルスの影響で開催中止となってしまったそうです。。涙
次年度に期待したいですね♪
出典:阿波ナビ 出羽島アート展2020 ※中止
ひとり言
徳島にこんな素敵な離島があったとは!
牟岐港から連絡船で15分という距離もいい感じですよね♪
島の大きさや人口、景色などを観ても、車が一台も走ってないというのは出羽島ならではの魅力ですよね。また、今、島の人口は約70人のようですが今後はどのようになっていくのかというのも気になりますよね。
しかも、この小さな島にはその文化的な町並みや景色、そして海という大きな大きな財産がありました♪
もう一度言います、こんな島が徳島にあったとは!笑
ここ数年で知名度も上がっているようなのですが、今後もっと全国的に知名度が上がって行くのではないでしょうか。
瀬戸内海の島々も魅力的で全国的に有名になりましたが、出羽島もまたそのポテンシャルが十分過ぎるぐらい秘めているようです♪
連絡船が一日6往復も出ているので、日帰りでも十分行けますよね!
自動車が走らないこの伝統的な漁村集落の風景を、楽しみながら島の時間をゆっくりと
過ごすのはいかがでしょうか。
最後にYouTubeの映像から素敵な風景をどうぞ♪
徳島にこんな島があるとは全国の皆さんはきっと知らないはず!
徳島に旅行、観光にお越しの際は、その選択肢の一つに是非、出羽島はいかがですか♪